長引くコロナ禍の中、ネットによるいじめやステイホームでの虐待増加など、子どもたちの心身は想像以上のストレスを抱えています。子どもたちのSOSに寄り添えるよう、今年度は「貧困・虐待・いじめ」をテーマに3回連続講座を実施しました。
多彩なゲストと共に、子どもたちの現状とよりよい支援の在り方などを考察するために、案内役は当法人の西野博之常任理事がつとめました。
Zoomウェビナーによるオンライン開催により、県内だけでなく他県からも、子ども・若者・子育て支援に携わっている方、教育関係の方、テーマに関心をお持ちの多くの方々にご参加をいただきました。
地域で子どもを見守り、育てるために、子ども未来セミナーでは子どもたちのSOSを今後も発信し続けていきます。
かながわの子育ち・子育て応援プロジェクト
子ども未来セミナー2021「ウイズコロナと子どもの世界」
- 主催
- 認定NPO法人神奈川子ども未来ファンド
- 共催
- 公益財団法人横浜YMCA
- 後援
- 横浜市
- 協賛
- 社会福祉法人神奈川県共同募金会
公益財団法人神奈川新聞厚生文化事業団
- かながわボランタリー活動推進基金21協働事業負担金対象事業
■実施報告 以下概要
第1回「コロナ禍で急増する貧困 」
- 日時
- 2021年12月19日(日) 14:00-16:00
- 講師
-
- 和田信一氏
- 子ども食堂よこすかなかながや代表
- 参加申込者数
- 28名 アンケート回収 7通
- You tube 通算視聴回数
- 41回
<アンケートからの抜粋>
- 子ども食堂の現場のリアルな話をきくことができ、参考になりました。
- 献身的な和田さんの活動に頭が下がりました。
第2回 「若年女性を取り巻く現状〜コロナ禍で孤独深める少女たち〜」
- 日時
- 2022年1月16日(日) 14:00-16:00
- 講師
-
- 橘ジュン氏
- 特定非営利活動法人BONDプロジェクト代表、ルポライター
- 参加申込者数
- 31名 アンケート回収 6通
- You tube 通算視聴回数
- 72回
<アンケートからの抜粋>
- 橘さんのお話がとても分かりやすく、理解が進みました。
- BONDプロジェクトさんの活動がもっと社会に広がってゆけば、助かる人が増えるのではないかと感じました。見て見ぬふりをしない大人に私もなりたいと思いました。
- TVで橘さんの活動を何度か拝見していて、今回はもっと深いところまで聞けてすごくよかった。たくさんのもどかしさを感じました。
- 支援に対して、地域格差があることや、行政が彼女たちのことを理解しようとしていないこと、17歳は支援を受けられないことなど、初めて知った事が多かったです。
- 行き場のない、助けを求めているもののその方法を知らない若者に寄り添い続けている橘さんのお話、とても心に沁みました。私も子ども家庭支援センターに勤めた経験があり、動きの鈍い児童相談所にモヤモヤした気持ちを抱えたまま日々の虐待通告対応をしていました。目の前の子どものことも救えないとても辛いこともありましたが、橘さんのお話を伺い、折れかけていた気持ちを立て直すことができた気がしました。
第3回 「いじめストップ!」
- 日時
- 2022年2月6日(日) 14:00-16:00
- 講師
-
- 山崎聡一郎氏
- 『こども六法』著者、教育研究者、写真家、俳優、合同会社Art&Arts社長、慶應義塾大学SFC研究所所員
- 参加申込者数
- 86名 アンケート回収 11通
- You tube 通算視聴回数
- 131回
<アンケートからの抜粋>
- 現在行っている問題点、課題を明らかにして、それに対して具体的な解決方法が提示され、腑に落ちることがたくさんあった。ただ、私たち大人につきつけられることも多くあり、考えさせられました。
- とても良かったです。山崎さんのお話、とても聞きやすく、テンポもよかった。大人がどうしていったらよいかの具体的なアドバイスや、自分とは違う視点からのお話の数々、とても学びが多かったです。
- 大人自身のいじめられた経験によって「いじめ」に対するハードルが低くなるというお話に驚きを覚えましたが、考えてみると、生物として自然な行動だと合点がいきました。行動に対して無意識に取り込まれてしまう様々な「問題」に、一人ひとりがどう認識して行動していくかが課題なのかと感じました。
- いじめについて、よく分析されていて、なるほどと思うことが多かったです。
- 神奈川には色々な民間活動があり、示唆を受けることが多い。子ども未来ファンドについても関心を持っていたいです。