2019年8月から3回に亘り、「子どもみらいセミナー2019」を開催し、延べ380名の方々にご参加いただきました。「安心して失敗できる環境が必要」という言葉が胸に残った、自分に何ができるか一歩踏み出す勇気をもらえた…等々。参加された皆様から多くの感想をいただきました。
講師の方々のご体験や深い示唆に富んだお話を通して、子どもたちの世界を見つめ直す貴重な時間となりましたことをご報告いたします。
全国の小・中・高生が受けた、いじめ認知件数は41万件(2017年度)、全国の児童相談所が対応した児童虐待相談件数は13万3778件(2017年度)とそれぞれ過去最多を記録しています。地域で子どもを見守り、育てるために、子どもみらいセミナーでは子どもたちのSOSを今後も発信し続けていきます。
かながわの子育ち・子育て応援プロジェクト
子どもみらいセミナー2019「子どもたちのSOSを受け止めよう」
- 主催
- 認定NPO法人神奈川子ども未来ファンド
- 共催
- 公益財団法人横浜YMCA
- 後援
- 横浜市
- 協賛
- 社会福祉法人神奈川県共同募金会
公益財団法人神奈川新聞厚生文化事業団
- かながわボランタリー活動推進基金21協働事業負担金対象事業
■実施報告 以下概要
第1回「いじめストップ! 」
- 日時
- 8月18日(日)
- 場所
- 横浜中央YMCA
- 講師
-
- ★小森 美登里さん
- NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事
- ★齋藤 有子さん
- 株式会社マモル代表取締役社長
- ☆ナビゲーター
- 西野博之さん
- 神奈川子ども未来ファンド理事、川崎市子ども夢パーク所長、認定NPO法人たまりば理事長、フリースペースえん代表
第2回 「虐待の連鎖を止めよう」
- 日時
- 9月29日(日)
- 場所
- ワークピア横浜
- 講師
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- ★川松 亮さん
- 明星大学人文学部福祉実践学科常勤教授
- ★飛田 桂さん
- ベイアヴェニュー法律事務所 弁護士NPO法人神奈川子ども支援センターつなっぐ代表理事
- ☆ナビゲーター
- 西野博之さん
第3回 「子どもの貧困」
- 日時
- 11月17日(日)
- 場所
- ワークピア横浜
- 講師
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- ★阿部 彩さん
- 首都大学東京人文社会学部社会学科長、子ども・若者貧困研究センター長
- ★高橋亜美さん
- アフターケア相談所「ゆずりは」所長
- ☆ナビゲーター
- 西野博之さん
「子どもみらいセミナー2019」ご参加の皆様からのメッセージ(抜粋)
- 親として、保育士として、子どもの生きている世界、思い、気持ちを知ることができた。また、一歩踏み出したい。
- 我が子がいじめられたら、そこから逃げれば(休ませる、転校する)良いと考えていたが、それは大人の見方で、それだけではいけないとわかった。子どもの気持ちを聞ける大人になりたいと思いました。
- 様々な立場の人が集まるこのような会は貴重だと思いました。情報交換する時間があると、さらに有難かったです。
- とても重い話で胸が痛みました。自分事として話を聞いたり考えながら時間が過ぎました。
- 小森さんのお話に涙がとまりませんでした。いじめはなくならないと大人は諦めず、どうしたらストップできるか、アクションをおこすことが必要。
- 関わる専門の方のお話は気づきが多いと感じました。
- 本当に素晴らしい取り組みであることが分かりました。たくさんの方に周知されることを切に願うと同時に自分も何かできることはないかと考えさせられました。
- 研究の側面でのお話、実践の現場でのお話を両面聴くことができる貴重な場面となりました。「ホッとできる場所、つながり」「安心して失敗できる環境」「あたり前を育むには寄りそう人がいること」、様々な課題や指標をいただいたように思います。まだまだじっくりとお話を聞いてみたかったです。
- その子供の置かれた状況、心の声を“見ようとしないと見えない”、“聴こうとしないと聴けない”という言葉が印象に残りました。保育の現場で実際に関わっている親子のことを思い浮かべながら聴きました。施設を出た後の人たちの声を代弁するように、現場で長く携わっている方ならではのお話が聴けたことがとてもよかったです。
- 貧困、虐待の中で困っている子どもたちの現状を、データと生の声から明らかにしていくプロセスで「何が問題なのか」という点がクリアにできたと思います。大変勉強になりました。
- 安心して、言葉にして、SOSが出せる社会だと子どもが感じてくれるためには、大人たちは子どもの声に耳を傾け、心を寄せ、そばにいることが必要なのではと思いました。
- より広めるために!何をすれはいいのでしょうか。本日の3人の方がさらに団結して、大きな力にしてほしいです。神奈川に留まらず…。
- 「健やかな私」も支援していかなければいけないと思いました。
- 4人の子どもを育てている母親です。子の未来が希望にあふれたものであるよう、祈るばかりです。活動を応援しています。
- 今後もこのようなセミナーを定期的に開催していただきたいと思います。子どもの現状についての告知活動は大切だと思います。私も広報宣伝活動に努めます。
ご協力ありがとうございました!!
「子どもみらいセミナー2020」として「ウィズコロナと子どもの世界」3回講座をオンラインで開催します。ぜひ、ご視聴ください。