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コロナ禍の中、神奈川の子どもの育ちを応援してくださる皆様へ

2020/06/04

認定NPO法人 神奈川子ども未来ファンド 理事長 馬場洋一

日頃より、神奈川の子どもの育ちを支援する活動へ、ご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
心より御礼申し上げます。
 
新型コロナウイルスの嵐が吹き荒れるなか、「つながり」という地域社会の血流が滞り、子どもたちのストレスは想像を超えるものと思われます。
 
長期間の休校がつづき、給食休止がそのまま欠食となっている子。親の暴力にさらされている子。
Wi-fi環境がなく、オンライン情報から疎外されている子。
膨大な量の家庭学習や宿題に手を付ける方法も分からない子。孤独や不安を話す相手が見つからない子。
休校中の子どもたちのカバンには背負いきれないほど多くの課題が詰め込まれてしまいました。
 
神奈川子ども未来ファンドの助成を受けて活動している県内の子育ち・子育て支援のNPO団体に聞き取り調査を行ったところ、活動そのものが休止の状態にあるとの回答もありました。
その要因として、主な活動場所である公共施設の閉鎖が挙げられています。
「緊急事態宣言」による家ごもりは、居場所の必要な子どもたちを置き去りにしてきた状態といえます。
緊急事態宣言が徐々に解除され、嵐もようやく静まりつつあります。
子どもたちの重くなったカバンを少しでも軽くするために、一刻も早く、地域社会の血流を整える必要があります。
 
皆様のご理解・ご協力をいただきながら、神奈川子ども未来ファンドは、子どもたちの安心をつなぐNPO団体の活動支援に、さらに力をそそいでいきます。
子ども食堂や居場所の活動再開には、スタッフのマスクや消毒液、換気扇の設置、スタッフの補充など想定外の出費が予想されます。コロナ後の子どもたちの様子を観ながら、特別助成も考慮に入れていきたいと思っています。
ぜひ、ご協力をいただけますよう、お願い申し上げます。
  
〇主な助成団体・関係団体の回答をいくつか紹介します。
・新型コロナウイルス対応に追われ、本来の活動に力を入れられていない。広報を考慮中。
・区民活動センターが休館のため、活動を休止中。生徒たちとはオンライン等を利用し、心の居場所を保とうと努めている。
・開設日を少なくして活動中。休校中で、学校の先生の目のゆきとどかない子どもたちが多くいる現状を知ってほしい。
・活動拠点としていた公民館が休館のため、活動休止中。メルマガや機関誌の発行などで、親子の相談の場としてのつながりを確保している。
・予定していた活動が会場の都合で中止となった。今後も未定。現場は混とんとしている。子どもの居場所として公共施設を使えず、準公共的な施設も使えないことが多く困っている。
・感染予防のため用意した消毒用のアルコールやマスクが不足している。今後、購入するとなると費用負担が考えられる。 以上